シェルビーアジア コブラAPモデル飛行機のコックピットさながらの計器類


さて、コブラが誕生したのは、1960年代の始めのこと。ベースとなったのは、イギリスのACカーズという自動車メーカーが販売していた「エース」という小気味のよいスポーツカーで、当時はなかなか評判がよろしかったそうな。ところが、当時ACカーズにエンジンを供給していたブリストル・カーズから、エンジン供給を受け続けることが困難な状況となった際に、レーシングドライバーとして名を馳せていたキャロル・シェルビー氏がアイデアを持ちかけたのがことのはじまり。


シェルビーアジア コブラAPモデル飛行機のコックピットさながらの計器類

かくして完成したのが「ACコブラ」で、1963年から70年頃にかけて、4.7リッターエンジンを積む「289コブラ」が600台、7リッターエンジンを積む「427コブラ」が347台生産された。これが「オリジナルコブラ」だ。

コンテンポラリーモーターカンパニー(現在はファクトリー・ファイブ・レーシング社が継承)やERAレプリカオートモビル、今回のAPモデルの生産も手がけるハイテックオートモーティブなどがメジャーどころとして挙げられ、ピーク時は世界中に40社をゆうに超える数のメーカーがあったと伝えられる。現在でも約20社がリプロダクションコブラの生産に携わっている。

シェルビーアジア コブラAPモデルシートベルトも飛行機のよう

一方で、しばらくずっとリプロダクションコブラのことを放置していたシェルビー氏が、それらを提訴するとともに、オリジナルコブラと同じ治具や寄せ集めたパーツなどをもとに忠実にオリジナルを再現したコブラを世に送り出した。これが「コンティニューション(継続生産)コブラ」であり、「CSX-」と呼ばれるモデルが現在も生産され続けている。こちらのみ、「SAAC(シェルビー アメリカン オートモビル クラブ)」に正式に登録される。


コブラは大別して、「オリジナルコブラ」「コンティニューションコブラ」「リプロダクションコブラ」という3つに分類される。それぞれについてはおいおい説明するとして、今回紹介する「アジアパシフィックモデル(以下APモデル)」は、「シェルビーアジア」の田邊代表が日本向けにプロデュースしたもので、上記でいうと「リプロダクションコブラ」の中の1台だ。

シェルビーアジア コブラAPモデルシートベルトも飛行機のよう

そんなわけで、世に出回っているコブラのほとんどが、リプロダクションコブラかコンティニューションコブラということになる。オリジナルコブラというのは、合計1,000台もないほど希少であり、そのうち何台が現存するか定かではなく、車両のコンディションを考えても、おそらく我々の目に触れる機会はほとんどないと思われる。

そして、中国をはじめ極東地域のさらなる販路拡大に向けて、2010年7月にシェルビーアジアを設立。同年11月ショールームオープン。さらに翌2011年6月にはシェルビー製品に関するロイヤリティを統括するシェルビーライセンシングとの正式契約にいたった。

シェルビーアジア コブラAPモデルホロを装着するとこんな感じ

APモデルは、長年シェルビーの正規代理店として、コブラの日本への輸入販売を手がけてきた田邊氏が、日本のビギナーにもコブラを楽しんでもらえるようにとの思いから、低価格で、乗りやすく、メンテナンス性に優れることに考慮して最適にアレンジした、田邊代表いわく「これまで培ってきたノウハウの結集」である。

キングコブラに、明確に4種に分かれるほどの違いがあるという事実は、実際に大きな影響を及ぼす可能性があるとシャンカル氏は言う。特に期待できるのは、それぞれの種がもつ毒に特化した、より効果的な抗毒素を製造することだ。


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古いクルマにはあまり詳しくなくても、クルマに興味のある人だったら、「ACコブラ」というクルマの存在や、どんな形をしているかぐらいは知っているんじゃないかと思う。そして、今でも新車のコブラが買えることも知っているかもしれない。しかし、ここから先のことを知っている人は、なかなかの事情通だ。

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「50年以上にわたってキングコブラを間近に観察していれば、彼らに違いがあるのは見て取れます」と語るのは、ヘビに関する教育を行うインドの非営利団体チェンナイ・スネーク・パークの創設者ロムルス・ウィテカー氏だ。「ただ、大変な作業を引き受けてそれを証明してくれる人が必要でした」

396 Asian Cobra Stock Photos, High-Res Pictures, and Images

1960年代初頭、キャロル・シェルビー氏はエンジンの供給に困っていた英国ACカーズに対し、米国フォードのエンジンを供給するかわりに、ACカーズからボディとフレームを供給させ、そのクルマを全米のフォード店舗でも販売するともちかけた。こうして完成した英米合作のスーパースポーツカーがオリジナルのコブラで、1963年から70年頃にかけて生産された。

396点のAsian Cobraのストックフォトと高解像度写真 ..

今回紹介するアジアパシフィック(以下、AP)モデルもその1台。長年シェルビーの正規代理店として、コブラの日本への輸入販売を手がけ、このほど(編集部註:2011年当時)横浜にシェルビーアジアを設立した田邊正剛氏が、ビギナーにもコブラを楽しんでもらえるようにと日本市場向けにプロデュースしたモデルだ。

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APモデルの実車は4mを切る比較的コンパクトなサイズのボディながら、やけに大きく見えるのは、その存在感の大きさゆえだろうか。FRP製のボディパネルは美しく、高いクオリティで造形されているのが印象的だ。

アジア人の頭部にフィットする・モンゴリアンヘルメットCOBRA

話を聞いていて、もともとコブラには興味はあったものの、所有するなんて非現実的な話と思っていた筆者も、APモデルならアリかも?、という思いが頭をよぎった……。なお、シェルビーアジアでは、APモデルの試乗車を用意しているので、興味のある方は気軽に問い合わせてみて欲しい。