研究開発課題名: (日本語)経口セマグルチドによるパーキンソン病の ..


リベルサス®錠〔一般名:セマグルチド (遺伝子組換え)〕は、2型糖尿病患者の食事および運動療法で効果不十分な場合の血糖コントロールの改善を適応とする糖尿病治療薬として承認されている、世界初にして唯一の経口のGLP-1受容体作動薬です。リベルサス®錠は、生体内で分泌されるホルモンであるGLP-1のアナログ製剤です。リベルサス®錠の承認は、9,543人の成人2型糖尿病患者が参加したグローバル臨床開発プログラム (PIONEER) に基づいています。PIONEERの10試験のうち、2つの第3a相臨床試験は、日本人2型糖尿病患者を対象としたものです。リベルサス®錠は1日1回服用の経口剤であり、日本では3 mg、7 mg、14 mgの3つの用量が承認されています。開始用量は3mgで、4週間以上投与したのちに維持容量である7mgに増量します。なお、患者の状態に応じて適宜増減しますが、1日1回7 mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、1日1回14 mgに増量することができます。リベルサス®錠は、これまでに米国、カナダ、デンマーク、スイス、オランダ、英国、スウェーデンで販売されています。


この GLP-1 を外から補えるように開発されたお薬が GLP-1 受

リベルサス®錠のPIONEER第3a相臨床開発プログラムは、臨床試験10試験 (日本は6試験に参加) に合計9,543名の2型糖尿病患者を組み入れたグローバル開発プログラムです。このうち、以下の2つの試験は全員日本人2型糖尿病患者を対象にしたものです。

PIONEER 9は、安全性および有効性を比較検討する52週間の無作為割り付け、二重盲検プラセボ対照、非盲検実薬対照、第2/3相試験です。食事療法と運動療法のみ、またはそれに加えて経口糖尿病薬単剤で治療を受けている日本人2型糖尿病患者を対象とし、リベルサス®錠3 mg、7 mg、14 mg、プラセボおよびリラグルチド 0.9 mgの5群を設け、リベルサス®錠の用量反応性、安全性および有効性をプラセボおよびリラグルチド 0.9 mgと比較検討しました。PIONEER 9では被験者243名を1:1:1:1:1の比率で、リベルサス®錠3 mg、7 mg、14 mg、リラグルチド 0.9 mgまたはプラセボの1日1回投与に無作為に割り付けました。

リベルサス経口薬とは? • リベルサスは、肥満や体重管理に悩む方

HbA1cにおいて、ベースライン平均8.2%が、投与後26週にはリベルサス®錠3 mg、7 mg、14 mgでそれぞれ1.1%、1.5%、1.7%低下し、プラセボの0.1%の低下と比較して統計的に有意な低下を示し、主要目的が達成されました (仮想estimand)。さらに、リベルサス®錠14 mgでの低下量はリラグルチド0.9 mgでの1.4%と比較し、統計的に有意な低下となりました (仮想estimand)。

有害事象の発現割合は、リベルサス®錠3mg群、7mg群、14mg群でそれぞれ75.5% (37/49例)、75.5% (37/49例)、70.8% (34/48例)、プラセボ群で79.6% (39/49例)、リラグルチド0.9mg群で66.7% (32/48例)で、最も高頻度で報告された有害事象はすべての群で上咽頭炎であり、リベルサス®錠3mg群、7mg群、14mg群でそれぞれ20.4% (10/49例)、16.3% (8/49例)、18.8% (9/48例)、プラセボ群で28.6% (14/49例)、リラグルチド0.9mg群で29.2% (14/48例) でした。

リベルサス服用時の副作用 | 対処法や服用時の注意点を詳しく解説

PIONEER 10は、経口糖尿病用薬単剤 (スルホニル尿素薬、グリニド、チアゾリジン薬、α-グルコシダーゼ阻害薬またはSGLT2阻害薬) で十分な血糖コントロールが得られていない日本人2型糖尿病患者を対象とし、リベルサス®錠3 mg、7 mg、14 mgとデュラグルチド0.75 mgの安全性、忍容性および有効性を比較検討する、52週間の無作為割り付け、4群、並行群間、非盲検実薬対照、多施設共同、第3a相試験です。PIONEER 10では被験者458名を2:2:2:1の比率で、リベルサス®錠3 mg、7 mg、14 mg の1日1回投与、あるいはデュラグルチド0.75 mgの週1回投与に無作為割り付けしました。

ベースラインのHbA1cは、リベルサス®錠3mg群、7mg群、14mg群でそれぞれ8.2%、8.3%、8.4%、デュラグルチド0.75mg群で8.4%でした。投与後26週までのHbA1c低下量はリベルサス®錠3mg群、7mg群、14mg群でそれぞれ1.1%、1.7%、2.0%、デュラグルチド0.75mg群で1.5%でした (治療方針estimand)。

Novo Nordiskで世界初の経口GLP-1受容体作動薬リベルサス®の製剤開発を主導されたStephen T

有害事象の発現割合は、リベルサス®錠3mg群、7mg群、14mg群でそれぞれ77.1% (101/131例)、80.3% (106/132例)、85.4% (111/130例)、デュラグルチド0.75mg群で81.5% (53/65例) で、最も高頻度で報告された有害事象はすべての群で上咽頭炎であり、リベルサス®錠3mg群、7mg群、14mg群でそれぞれ26.0% (34/131例)、29.5% (39/132例)、30.0% (39/130例)、デュラグルチド0.75mg群で29.2% (19/65例)でした。

ノボ ノルディスクは、1923年創立のデンマークを本拠とする世界有数のヘルスケア企業です。私たちのパーパスは、変革を推進し、糖尿病および肥満症、血液系希少疾患、内分泌系希少疾患などのその他の深刻な慢性疾患を克服することです。その目的達成に向け、科学的革新を見出し、医薬品へのアクセスを拡大するとともに、病気の予防ならびに最終的には根治を目指して取り組んでいます。ノボ ノルディスクは現在80カ国に約4万4,000人の社員を擁し、製品は約170カ国で販売されています。日本法人のノボ ノルディスク ファーマ株式会社は1980年に設立されました。詳細はウェブサイトをご覧ください。


糖尿病・肥満症薬が好調な外資製薬2社が23年の日本の業績を発表しました。ノボは「オゼンピック」「リベルサス」の拡大で過去最高売上高を更新。

リベルサス®錠は、2020年6月29日に国内の医薬品製造販売承認を取得し、同年11月18日に薬価基準に収載されました。

GLP-1の発見と製剤開発 アメリカドクトカゲがもたらした恩恵

新規作用機序を持つ新薬が継続的に投入されている糖尿病領域で、また1つ新たな治療薬候補の存在が注目を集めています。中外製薬が創製し、米イーライリリーに導出した経口GLP-1受容体作動薬「OWL833」(開発コード)です。糖尿病と肥満症をターゲットに開発が進んでおり、順調にいけば2025~26年の申請が見込まれています。

の経口剤として開発されたのが、 経口 GLP-1受容体作動薬セマグルチド (商品

中外製薬は12月16日にメディア・投資家向けのR&D説明会を開催し、オンコロジー領域以外の主要な自社創製品について、その開発状況やポテンシャルを明らかにしました。この場で取り上げられた開発品の1つが、同社の御殿場研究所(静岡県御殿場市)で生まれたOWL833(一般名・orforglipron=オルフォルグリプロン)。分子量は一般的な低分子化合物よりかなり大きいものの、ほかのGLP-1受容体作動薬とは異なる非ペプチド型で、経口投与が可能となっています。開発戦略の方向性から、中外は2018年に同薬の全世界での開発・販売権をリリーに導出しました。

リベルサスとは; GLP-1ダイエットは保険適用になる? 危険性は?糖尿病治療との ..

OWL833は現在、糖尿病と肥満症の適応で臨床第2相(P2)試験が終了した段階にあります。2型糖尿病を対象に行ったP2試験では、26週間の投与でHbA1cが用量依存的に最大2.1%低下し、体重も最大9.6%減少。1日1回の投与で皮下注射製剤と同等以上の効果が期待されています。2型糖尿病でない肥満症を対象に行ったP2試験でも、36週間投与した結果、体重が14~15%減少すると推定されました(中間解析結果に基づく推定)。主な有害事象は消化器症状で、これはGLP-1受容体作動薬に共通して認められるものです。

こちらの試験一覧にお示ししておりますが、本剤の開発は本剤の有効性が ..

P3試験は23年上半期の開始を予定しており、順調にいけば25~26年の申請が見込まれます。ただ、米リリーは日本でのOWL833の開発状況について現時点で公表していません。同社はこれまで、日本でも世界同時開発を通じてグローバルのポートフォリオを完全にカバーしてきましたが、同薬については「グローバルの開発タイミングとの連動性についてはコメントを控える」(日本法人)としています。

元々、2型糖尿病の治療薬として開発された経緯がありますが、主な作用として ..

経口GLP-1受容体作動薬としては、ノボノルディスクファーマの「リベルサス」(セマグルチド)がすでに国内外で承認されていますが、服用後30分間はほかの薬剤の服用や飲食ができないなど、用法に一定の制約があります。一方、OWL833は食事や水分の摂取に制限はなく、発売にこぎつければ、両剤は市場で真正面から競合することになるでしょう。

オンラインでGLP-1ダイエットを始められる中でもフラワーベルクリニック事業開発部のおすすめは以下の8種類です。 ..

GLP-1受容体作動薬は、糖尿病や肥満症のほかにも適応を広げる可能性があり、その1つとして開発が行われているのが認知症です。GLP-1は脳の糖代謝を改善することで認知機能の低下を抑制することが報告されています。実際、ノボが経口セマグルチドをアルツハイマー型軽度認知障害の適応で開発していて、現在P3試験を実施中です。

リベルサスとは? お薬の効果と料金; 診察の流れ; 服用方法; 副作用及び禁忌 ..

一方で、内因性GLP-1はインクレチン分解酵素であるDPP-4により急速に分解されることから、GLP-1を2型糖尿病治療に応用するため、DPP-4に対する安定性を高めたGLP-1受容体作動薬が開発されました。

®錠(ノボ ノルディスク ファーマ:以下、本剤とする)が開発された。本剤は、

IQVIAによると、21年の日本の糖尿病治療薬市場は薬価ベースで6355億円(前年比5.0%増)。市場の伸びをけん引しているのは「フォシーガ」「ジャディアンス」といったSGLT2阻害薬で、慢性心不全や慢性腎臓病の適応を追加して急速に処方を拡大しています。第一選択薬として処方されることが多いDPP-4阻害薬の売り上げが減少傾向にある一方、新規作用機序の新薬が相次いで登場。住友ファーマの「ツイミーグ」は長期処方が今年9月に解禁され、GLP-1とGIPの2つのインクレチンに同時に作用する「マンジャロ」(日本イーライリリー)も来年発売されるとみられます。

2型糖尿病の治療薬として開発されたリベルサスは、食欲を抑える作用があるためダイエット目的でも広く利用されています。

国内のGLP-1受容体作動薬市場は、300億円規模を売り上げる日本イーライリリーの「トルリシティ」がトップで、長期処方が可能となった21年6月以降、売り上げを伸ばしているリベルサスや、同じくノボが販売する「ビクトーザ」が続く構図です。OWL833が発売にこぎつければ、ここに新たな選択肢が加わることになります。

リベルサス、オゼンピック、サクセンダ、ビクトーザについては十分な在庫がある ..

ご監修・ご出演
順天堂大学大学院医学研究科 代謝内分泌内科学 教授 綿田 裕孝 先生

糖尿病治療薬の歴史において、ペプチド製剤の経口化は開発が困難とされ、長らく実現不可能とされてきました。そのような中、2021年に経口GLP-1受容体作動薬リベルサス®錠が発売されました。この動画では、リベルサス®の開発の歴史と作用機序についてご紹介します。

リベルサスはGLP-1の経口薬|期待できるダイエット効果や飲み方

ノボ ノルディスク社が開発したセマグルチド(遺伝子組換え)(以下、セマグルチド)は、生体内のGLP-1と94%の構造的な相同性を有するGLP-1アナログで、化学構造に重要な修飾を加えたことで、その半減期は約1週間まで延長されました。

リベルサスはやせるホルモン「GLP-1」を含む服用薬です。インスリン ..

世界初、唯一の経口GLP-1受容体作動薬であるリベルサス®錠の処方を開始する際の説明のポイントや服用されている方をどのようにフォローしているか、また消化器症状を […]

2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務.

世界初、唯一の経口GLP-1受容体作動薬、リベルサス®錠の誕生により、2型糖尿病治療における選択肢の幅が広がりました。日本人の2型糖尿病がある方を対象に、DPP […]