ここでは、主な副作用について頻度別に分類してまとめてみました。
DPP-4阻害剤は、低血糖のリスクが少なく使いやすい、という評価がある一方で、まだ使用実績が世界的にも少なく、新しい作用機序の薬剤で未知の副作用、重大な副作用を懸念する声も多くあります。
FDA(アメリカ食品医薬品管理局)では2006年10月~2009年2月のシタグリプチン使用患者における急性膵炎の市販後調査症例88例(出血性や壊死性含む)の報告を受け添付文書の改訂を行い、注意喚起を行いました。急性膵炎の詳細な発症機序は不明ですが、アルコールと胆石の2大要因が言われており、「胆道系の既往がある患者、膵炎の既往がある患者への投与は慎重を期すべきである」としています。日本でも2011年1月の添付文書改訂で急性膵炎が「重大な副作用」に追記され、以降も数例の報告が挙がっています。当モニターにも2011年度1年間でグレード2以上の急性膵炎が2例報告されています。
リベルサスを服用することで、次の副作用が生じるリスクがあります。
どちらの症例も投与から半年以上経過していることから、薬物の代謝産物の蓄積と個体側の感受性が関与していると思われます。発症機序は不明ですが、急性膵炎がシタグリプチンによる副作用の可能性は否定できない、あるいは可能性が高いと思われます。投与する場合は適切なモニタリングを行って上腹部の痛みや吐き気がないかチェックし、膵炎の症状が発現した場合は、即中止すべきです。
肝機能障害については、2011年度は当モニターに5症例報告されています。1例は投与期間不明ですが、投与後1~7ヵ月と比較的早期に発症しています。いずれも服用開始後の発症で、シタグリプチンによる副作用の可能性が高いと思われる症例です。
このほか、消化器症状や低血糖(単独投与またはSU剤併用)、発疹などの皮膚症状、間質性肺炎などの重篤な副作用など、数多く報告されています。投与の際は、定期的に臨床検査値を測り、異常変動には注意が必要です。患者の状態を観察し、服薬指導では注意喚起が必要です。
また、人によっては急激に血糖値が下がることもあり、たいへん危険です。
とくに屋外にいる場合など、意識消失のレベルまでいくと重大な事故に発展する恐れがあります。
たとえば、です。
自動車や自転車の運転も、周囲を巻き込んだ大惨事に発展する可能性があるため、注意しましょう。
⇨ リベルサスは胃で吸収されるため、有効性が弱まる可能性がある
DPP-4阻害剤の薬理作用を詳細に検討すると、インクレチンの増加が膵β細胞を活性化し、次いで血管新生因子VEGFが活性化、そして、それに関連する有害作用が出現する、という懸念があります。ひとつは、癌の発症が増えることです。多くの癌はVEGFを利用して成長する性質を持っていますので、まだ小さい状態の癌が大きくなるスイッチのような役割を果たしてしまう可能性があるからです。
もう一つは先にも触れましたが、RS3PE症候群という、リウマチ反応が陰性にもかかわらず、関節滑膜の毛細血管が増殖することにより、まさにリウマチ様の多発性両側性の関節炎が発症する副作用です。MMP-3というマーカーを指標に血液検査で確定することができます。
さらにもう一つ、シタグリプチンの臨床試験の時に傾向が出ているのが、網膜症の増加です。糖尿病の合併症として網膜症を捉えるのが一般的ですが、現段階では薬剤性なのか疾患によるものなのか判別がつきません。脆弱な新生血管が増えることで網膜症が発症するわけですから、VEGFが活性化することで網膜症の頻度が増える可能性は否定できません。糖尿病性黄斑浮腫などの網膜疾患をラニビズマブのような抗VEGF製剤で治療するのと反対の意味を持ちます。糖尿病治療の全体の視点に立つと、DPP-4阻害剤による治療の失敗という危険が潜んでいるのかもしれません。
副作用モニター情報<359><374> シタグリプチンの急性膵炎と薬剤性肝障害
リベルサスをダイエット目的で服用する場合は保険適用になりません。
急性膵炎とは、膵臓が炎症を引き起こすもので、約90%の人が自覚するとされています。
最も多い症状は腹痛で、
・立っているのが困難なほどの激痛が起こる
・胃、へその上など上腹部に痛みが現れる
というのが特徴です。
リベルサスの有効成分セマグルチドは、食後に血糖値が上昇すると膵臓でインスリンの分泌を促し血糖値を下げます。
血糖値の急激な上昇を防ぐことで、脂肪をため込みにくい身体へ導きます。
空腹を感じる中枢神経に作用し食欲自体を抑えるため、無理のない食事管理が可能です。
リベルサスの効果を実感する目安は、服用をはじめてから2~3か月です。
製剤糖尿病の新しい治療薬として、2010年6月にリラグルチド皮下注(商品名:ビクトーザ)、同12月にはエキセナチド皮下注(商品名:バイエッタ)が発売されました。2013年に週1回製剤が登場し、2021年には初の経口薬としてセマグルチド(商品名:リベルサス)が発売となりました。インクレチンホルモンGLP-1の受容体作動薬で、グルコース濃度依存的にインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制する作用があります。胃排泄遅延作用があり、食欲を抑制することから、体重抑制を期待しての使用をしばしば見かけます。
GLP-1製剤の副作用は、消化器系に多く出現することが知られていました。しかし、発売以降、インスリン治療からの切り替えによる糖尿病性ケトアシドーシスに高血糖、SU剤との併用による低血糖のほか、急性膵炎や腸閉塞の重大な副作用が相次ぎ、使用上の注意の改訂等が行われるなど注意喚起がされています。当モニターには、リラグルチドでは43件(2件はゾルトファイ配合注)、エキセナチドで31件(7件はビデュリオン)、リキシセナチドで7件(1件はソリクア配合注)、セマグルチドでは9件(8件はリベルサス錠)の報告がありました。やはり消化器症状の吐き気、悪心が多く、比較的軽症の症例が大半を占めました。私たちは、次の副作用モニターを発信しています。
当モニターには、2012年までにリラグルチドで10症例12件、エキセナチドで6症例10件の報告が寄せられています。吐き気・悪心・嘔吐7件、下痢・ 軟便5件、便秘2件、腹部膨満感、食欲低下、体重減少、腹痛が各1件のほか、SU剤との併用での低血糖1件、注射部位反応(紅斑等)2件、発疹1件でした。いずれも中止または減量で症状は軽減・回復しています。
消化器系の副作用は、投与初期や増量時に発現し、数日から数週間で自然に回復する、とされています。1週間以上の間隔をあけて増量するという用法・用量を守ることが大切です。
入院による導入のため、増量の期間が3日ごとと短かったことが要因のひとつと指摘されている症例が3件ありました。また、腹痛や便秘など消化器系副作用の症状は、重大な副作用である急性膵炎や腸閉塞の初期症状の場合もあるので、この点での注意も必要です。発売から2年足らずの新薬ですので、動物実験でみられた甲状腺腫瘍の問題を含め、今後とも注意深くモニターしていく必要があります。
リベルサスの効果や副作用は?処方や保険適用の条件・飲み方を解説
通常、成人には、セマグルチド(遺伝子組換え)として1日1回7mgを維持用量とし経口投与する。ただし、1日1回3mgから開始し、4週間以上投与した後、1日1回7mgに増量する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、1日1回14mgに増量することができる。
(用法及び用量に関連する注意)7.1.本剤の吸収は胃の内容物により低下することから、本剤は、1日のうちの最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに7mg錠を1錠服用し、また、服用時及び服用後少なくとも30分は、飲食を避けること及び服用時及び服用後少なくとも30分は、他の薬剤の経口摂取を避けること。分割・粉砕及びかみ砕いて服用してはならない〔16.2.1-16.2.3参照〕。
7.2.本剤14mgを投与する際には、本剤の7mg錠を2錠投与することは避けること〔16.2.1参照〕。7.3.投与を忘れた場合はその日は投与せず、翌日投与すること。
気などの胃腸障害の副作用がおこりうること等を紹介している。 ..
通常、GLP-1製剤は胃酸で分解され、腸管からは吸収されないのですが、リベルサス錠は添加物付加と空腹時服用によりこの問題を解決しています。注射に忌避的、あるいは注射手技が難しい患者への新しい選択肢として期待されています。
一方で、新薬モニターに寄せられた調査報告書では消化管から吸収されるとはいえ、吸収率が非常に低く(1%程度)、効果の確実性や安全性に懸念があると指摘されています。また、特殊な用法(起床時服用)によるアドヒアランスの低下、添加物による長期的影響も考慮する必要があります。
今回はリベルサス錠により悪心(おしん)症状を来した症例と、これまでに当副作用モニター情報へ寄せられた副作用報告のまとめを紹介します。
ここではGLP-1受容体作動薬が体の中で働くメカニズムや、「リベルサス錠」の効果、副作用などを紹介します。 ..
また服用方法を間違えていると、効果に影響を及ぼす可能性があるため医師の指導のもと用法用量を守って服用してください。
リベルサスはⅡ型糖尿病の治療薬であるため、稀に下記のような症状が現れる場合があります。 低血糖; めまい; 味覚異常; 糖尿病網膜症
急性膵炎の直接的な原因は、膵臓が生み出す消化酵素が膵臓そのものを消化することです。
膵臓はデンプン、脂肪、タンパク質を消化するための消化酵素を生み出しています。
酵素が含まれた膵液を腸に送り込み、食べ物を消化させるのが主な役割です。
しかし、なんらかの原因で膵臓の機能が低下すると、消化酵素が膵臓にダメージを与えます。
結果として腹痛、背部痛、嘔吐といった症状が現れることになり、放置すると周囲の内臓や器官にも悪影響を及ぼし、多臓器不全を引き起こす可能性もあります。
そのため、急性膵炎と診断された場合は、どれだけ軽症であったとしても入院治療が必要です。
リベルサス錠7mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
2010年10月までに報告されたシタグリプチンの副作用報告は5例で、腹部膨満、便秘、腹痛、下痢などの胃腸障害が4件、発疹が1件でした。
食後に下部消化管から分泌されるインクレチンは、血糖値に応じたインスリン分泌促進作用、グルカゴン分泌抑制に加え、胃内容物排出抑制、食欲抑制作用など多様な作用を有するため、胃腸障害の副作用が多いと考えられます。
重篤な副作用としてインタビューフォームにも記載されている「低血糖症」が、発売後問題になっています。特にシタグリプチンと他の糖尿病薬との併用療法において注意が必要です。メーカー資料によると、低血糖症の発現率はシタグリプチン単独投与で1.0%、併用療法では、グリメピリドで5.3%、ビオグリタゾンで0.8%、メトホルミンで0.7%、と報告されています。
2010年5月、「インクレチンとSU剤の適正使用に関する委員会」は、SU剤治療中にシタグリプチン追加投与をする場合、SU剤を減量するよう勧告しています。今回副作用報告のあった5例中2例は、グリメピリドに追加処方したものでした。さらに、SU剤では十分な効果が得られない症例に追加処方する場合、SU剤の投与量を減量したとしても十分な観察が必要で、長期投与は避けるほうがよいでしょう。
先日薬がテネリアかはリベルサスに変わり3週間程服用しておりますが、13日の夜から飛蚊症 ..
リベルサス錠は、第III相臨床試験において悪心10.8%、嘔吐4.2%、腹部不快感2.4%と、消化管に関連する副作用が多く報告されています。
これまで当副作用モニター情報へは21件の副作用症例が寄せられていますが、その内訳は悪心10件、嘔吐6件、腹痛・下痢・食欲低下・食欲増加・腸炎・めまい・動悸、各1件とやはり消化器症状に関連するものが多く報告されています。
また、副作用出現時期は開始初期または増量のタイミングがほとんどです。
これらの副作用はGLP-1製剤に共通した特徴ですが、リベルサス錠は先にのべたように、他の注射製剤に比べ血中濃度が安定せず、消化器症状が発生しやすくなっている可能性があります。
経口薬としての扱いやすさはありますが、有効性・安全性の面から第一選択は注射製剤とし、それらが使用できない患者への選択肢の一つとして位置づけることが推奨されます。
リベルサスとは?ダイエット効果・飲み方・副作用・安全性について
リベルサスの体重減少に関する推定値では、用量が増えるほど体重変化の幅が大きくなるとされています。
糖尿病治療薬リベルサスの副作用とは?副作用について解説します!
リベルサスは「やせるホルモン」とも言われている経口薬です。リベルサスを飲むことで食欲が抑えられ、ダイエットの効果が期待できます。リベルサスを服用することで内臓脂肪の燃焼や基礎代謝の向上が見込め、体質改善を期待することもできます。
糖尿病網膜症関連事象の報告はありませんでした。 7)胚・胎児毒性
ちなみに、リベルサスを飲むことで急性膵炎が起こるのは、リベルサスが膵臓に少なからず負担をかける医薬品であるからです。
リベルサスには、膵臓にある「GLP-1受容体」に結合してインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる作用がありますが、この働きが膵臓に負担をかけてしまうのです。
報告された有害事象の多くは「糖尿病網膜症」及び「網膜症」であった。また ..
低血糖の症状には、前段階として現れる「警告症状」と、より重度な「中枢神経症状」とがあります。
警告症状は、血糖値の低下に伴う自律神経の反応によるもので、血糖値70~60mg/dlで起こります。さらに血糖値が50mg/dlになると、中枢神経に影響してより深刻な症状に発展するのです。
胃腸障害(嘔気、嘔吐、下痢、胸やけ); 低血糖; めまい; 味覚異常; 消化不良; 糖尿病網膜症
私たちが車の運転をする時には、乗る前に車を点検し、シートベルトを着用して、無理な運転操作をせず交通ルールを守った安全な運転を心がける必要があります。運転時には注意不足や寝不足、過労は避ける、飲酒運転は絶対ダメなどの体調管理も重要です。
また、持病のある方の場合は、病気のせいで運転中に不注意が起きうるかどうかについても知っておく必要があるでしょう。ご自分の体調や健康状態、治療薬を把握し、前もって対策を考えておくことが、安全運転につながります。
糖尿病の方は、糖尿病の合併症が進むと運転が難しくなる場合があります。また、を起こしやすい方は運転に際して特に注意が必要であり、場合によっては運転をしてはいけない場合があります。運転をされる方は、ご自身の糖尿病の状況を主治医とよく相談し、運転ができるかどうか、安全運転のために何を注意すればよいか確認しておきましょう。