脳内セロトニンの増やし方(西洋医学からみた頭痛Q&A:その4)


片頭痛は人類にとって、とても厄介な病気であるのに、強く遺伝する傾向があります。
最近のゲノム解析研究で、片頭痛に関連した遺伝子として、PRDM16、TRPM8、LRP1が同定されました。
これらの遺伝子は外界の感知と脳内の化学経路に関連します。
これらの知見は、片頭痛患者が敏感・繊細な感受性をもつ遺伝子根拠とも考えられます。


副作用は眠気の残存や頭痛があります。 Last update : 2024-05-09

当院で取り扱っているホルモンは、元々、体の中に生まれながらにあるホルモンと全く同じ化学構造式のホルモンです。
望まれる結果がでないようであれば、天然の甲状腺ホルモンを使用することも念頭においてもいいかもしれません。

片頭痛の誘因である光や音、匂いといった外部からの刺激によって三叉神経から放出され、CGRP受容体に結合すると血管を拡張させて炎症を引き起こします。今後、片頭痛の発作に関与する神経ペプチドであるCGRPを標的した治療薬が日本でも導入されることが今後計画されています。

メラトニンには、様々な働きが報告されています。 ・良質な睡眠・免疫の向上・がんの抑制・血圧調整・片頭痛の改善 ..

激しい頭痛症状がある場合は、まず薬物治療が中心となります。
アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬、トリプタン製剤など重症度に応じて使い分けを行います。
強い頭痛がある場合は、嘔吐・嘔気を伴い内服製剤が服用できない場合がありますが、剤型は内服剤に加えて、点鼻、注射製剤があります。

ロゼレムと同じくメラトニン受容体作動薬のメラトベルは、神経発達症の6-15歳小児にのおみ適応が認められたお薬になります。一般の睡眠障害には効果があまり認められていないようです。そのため一般の睡眠薬としては処方することができません。いわゆる発達障害や精神遅滞といわれていたようなお子さんの自然な眠気を強くする効果や入眠障害を改善する効果、昼夜逆転を改善する効果があります。またロゼレム同様に睡眠リズムを整える効果が期待でき、依存性が極めて少ないお薬です。副作用は眠気の残存や頭痛があります。

薬剤の使用過多による頭痛の原因薬剤は市販の鎮痛薬が85%を占めているとされ ..

薬物治療で注意すべき点として、自己判断での市販薬の乱用があります。
つらい頭痛に対して、手っ取り早く市販薬で安易に済ませてしまうとする場合があります。
上述のように脳内に病変が潜んでいる可能性ありますし、2次性頭痛の原因として薬物が頭痛の原因になっている場合があります(薬物乱用性頭痛)。

三叉神経は感覚神経です。三叉神経が脳腫瘍や蛇行血管で圧迫されると三叉神経痛といって、顔面の痛みを引き起こします。片頭痛の研究より三叉神経には逆行性伝導があり、三叉神経の終末でCGRPを分泌する。CGRPは血管拡張させ頭痛を誘発します。

メラトニン受容体作動薬, ラメルテオン, メラトニン受容体に作用, 不眠症治療、体内時計の調整, 頭痛、眠気めまい

脳内伝達物質のひとつです。特に痛み神経ネットワークの情報伝達をしている。情緒、ストレス、睡眠、覚醒や痛みのコントロールにも関与し、さらに自律神経や血管にも作用し、血圧や脈拍にも影響を与える。
ストレスによりセロトニンが過剰に分泌されると血管は収縮します。そしてストレスが過ぎ去った後でセロトニンの分泌が減少すると反動的に血管が拡張する。
セロトニンは女性ホルモンとも連動し、エストロゲンが欠乏するとセロトニンも減少します。エストロゲンが出ている卵胞期(排卵前)はセロトニンが活性化していますが、黄体期(排卵後)はセロトニンは減少します。

片頭痛の発症には、セロトニンおよびその受容体(5-HT1B/1D 受容体)が重要な役割を果たしています。
トリプタン製剤は、セロトニン受容体(5-HT)の受容体作動薬である。つまり、頭蓋内脳血管にある5-HT1B受容体を刺激し、拡張してしまった血管を収縮させ、血管周囲にある三叉神経の刺激を防ぐ。
さらに、三叉神経終末にある5-HT1D 受容体、三叉神経核にある5-HT1F 受容体を刺激することで、神経ペプチド(CGRP、サブスタンスP)の放出を抑制し、片頭痛の原因である神経原性炎症を鎮めることで頭痛発作を改善させる。
薬物乱用性頭痛を避けるために3カ月を超える定期内服は注意が必要です。


頭痛・食欲低下・嘔気・低血圧を起こしやすく、寝不足の影響も加わって日中の不安・抑うつ気分・イライラ・集中力低下からの成績低下の原因 ..

片頭痛の新薬として2021年に国内でも発売されたガルカネズマブ(エムガルティ®)は、米国では群発頭痛に有効性が認められ、認可されています(300mg)。しかし、残念ながら、国内・欧州では、片頭痛のみに認可されていて、群発頭痛には保険適応はありません。今後、日本でも保険適応される事を期待します。

よくある副作用として、以下の反応が表れる場合があります。 ・眠気が残る ・頭痛 ・めまい ・吐き気 ・便秘

小児の片頭痛に対する第一選択薬。安全性が高く、経済的な鎮痛薬。
作用機序は完全には解明されていない。
代謝産物であるAM404が中脳、延髄、脊髄後角のカプサイシン(TRPV1)受容体やカンナビノイド(CB1)受容体を活性化して鎮痛効果を発揮している。経口薬、座薬、静注製剤がある。

職場で、または運転中に、過失や事故を起こしやすい; 睡眠の損失に相応した緊張、頭痛、または胃腸症状が認められる ..

内服、点鼻、自己注射とありますが、自己注射を推奨しております。
連日頭痛が起こっても保険適応で1日2回出せるためです。
その他内服点鼻は、片頭痛にしか保険適応が無く月に10個までとなります。

持ち越し作用として多いのは眠気ですが、それ以外にも頭痛や頭重感、倦怠感 ..

副作用は肝障害。
1日1500㎎を超える投与量を長期で投与した場合には定期的に肝機能検査を行う。
市販薬(新セデス、ナロン錠、小児用バファリン、小中学生用ノーシンピュアなど)にはアセトアミノフェンを含有しているため、併用した場合には加療投与となる可能性があるので注意が必要。
なかには、サリチル酸系のエテンザミドやピリン系のイソプロピルアンチピリンを含有したり、鎮痛補助作用としてカフェインを含有しているなど、小児に使用する薬剤としては適切でないものもある。
複合鎮痛薬は、副作用が多い。薬剤の使用過多にもなりやすい。

噛み合わせ治療とメラトニンの効力 ストレス、頭痛、不眠、アトピーなどに劇的効果!:本・コミックのネット通販ならセブンネットショッピング。

遺伝性の強い疾患ではありますが、受け継いだDNAだけでは発症しない。ストレスや環境の変化、生活習慣の乱れなど、誘因の除去と体調管理によって片頭痛を防ぐことができます。ストレスが関係しますが、片頭痛はストレスの最中よりストレスから解放されたときに起こりやすくなります。

頻回な胃酸逆流は胃食道逆流症(GERD)の原因となり、それが食道がんにつながることもある。 ..

群発頭痛の鑑別疾患として、くも膜下出血等の頭痛が挙げられます。頭部MRAにて脳動脈瘤の有無の精査が必要です。また、イミグラン(トリプタン)の自己注射が最も効果的でありますが、脳内の血管を収縮させるため、狭窄の有無などの精査を必要とします。

「よく寝た日に限って頭痛がひどいけど原因は何?」 「頭痛が起..

市販薬はドラッグストアなどで気軽に購入でき、薬物が手放せなくなり安心から乱用してしまう場合があります。市販の痛み止めは、多くが合剤で催眠鎮静薬やカフェインなど時に薬物依存が問題になるからです。
薬物依存とは、薬物の使用を繰り返した結果、脳に生じた異常状態のことで、薬物を再び使いたいという気持ちが抑えられなくなり、繰り返し使うようになるなど、たいへん困った状態です。
OTC頭痛薬の多くは複数の成分が配合されており、分類上は複合薬物に該当するので、月に10日以上の使用が3カ月続いていると乱用状態になります。

寝不足になると頭痛がする原因 Doctors Me(ドクターズミー)

片頭痛の原因に体質、遺伝があげられています。片頭痛になりやすい遺伝子に様々な要因が引き金となって片頭痛が起きます。小中学生頃から発症し、年齢とともに症状が悪化します。
一方で片頭痛のある方は脳の反応性が敏感であり、良い仕事をする人が多い。片頭痛は遺伝性疾患のひとつであるが、遺伝子を引き継いでいても全員が発症する単一遺伝性疾患ではなく、その遺伝子を引き継いでも発症する人としない人が出てくる多因子遺伝といわれるものです。

SAMeは線維筋痛症、片頭痛、統合失調症、アルツハイマー病および ..

小児の夜尿症にも使用されます。成人では無作為化対照試験で有効性が証明されている。
小児片頭痛には保険適用がない。作用機序は、神経終末におけるノルアドレナリン、セロトニン再取り込みを阻害し脳内のセロトニン濃度を上昇させる。
副作用:眠気が強い、口渇、便秘
学校を休みがちで、睡眠リズムの乱れがちな抑うつ傾向を示す場合によい。

Bumrungrad International Hospital

人間の体のリズムや睡眠、体温調節など環境変化に対応するために重要な役割を果たすセロトニンという脳内物質が関連しています。
セロトニンの分泌低下は三叉神経の興奮を引き起こし、血管拡張物質であるCGRPや炎症を起こすプロスタグランディンを放出し脳血管の拡張と周囲の炎症を引き起こします(神経原生炎症)。
片頭痛があるときに体を動かすと、血行がよくなってしまい血管がさらに広がり、痛みがひどくなります。
また脳幹の三叉神経核の活性化により悪心・嘔吐といった自律神経症状が引き起こされます。

リチウム、カフェイン、メラトニン、インドメタシンの有効例が報告されている。

抗アレルギー薬であるが、特に年少者の片頭痛の発作予防に用いられることが多い。
発作予防薬の効果が現れるまでには少なくとも1~2ヶ月間の投与が必要。

早寝早起きを習慣づけ、日中にたくさん日光を浴びることでメラトニンが適切に分泌され、生活のリズムが整います。

片頭痛の人口は10人に一人と言われており、決して特別な病気ではなく誰でもかかる病気です。
最も頻度の高い30歳代女性では約20%に達すると言われています。片頭痛はただの頭痛ではなくてその内7割が激しい頭痛で寝込んだり、嘔吐したりして、仕事や家事、勉強に支障をきたします。

歯の噛み合わせを正すことで、松果体からのメラトニンの分泌を促し

慢性頭痛診療ガイドラインに掲載されているサプリメントには、マグネシウム、ビタミンB2があり、ある程度の片頭痛予防効果が期待できます。

メラトニン受容体作動薬ramelteonが有用であったとの症例

群発頭痛患者の発作期には、頸静脈血中のカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)、サブスタンスP(substanceP:SP)、の増加が見られた。酸素吸入およびスマトリプタン皮下注によって、増加したCGRPのレベルが正常者のレベルまで低下したことより、群発頭痛発作時に三叉神経血管系の活性化が生じていることが、実際の群発頭痛患者で証明された。抗CGRP抗体であるガルカネズマブが反復性群発頭痛の発作頻度を低下させたことも、CGRPの病態への関与を示唆している。このように三叉神経血管系におけるニューロペプチドの変化が群発頭痛で起きていると考えられる。