1クール終了時には、など、周りから変化が分かるほどまでに改善しました。


【7ヵ月後:外来診察にて】
主治医交代を希望して著者の外来担当日に受診。
勤務先と仕事内容について詳細を話される。
副作用が怖くて今は全く服薬してないと話される。


仕事が忙しく、さらなる減薬を目標に維持療法へ移行となりました。

・このサイトに掲載している情報は、弊社医療用医薬品を適正にご使用いただくためのものであり、広告を目的とするものではありません。

・日本国内の医療関係者(医師、薬剤師等)を対象としております。
国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承ください。

・このサイトで提供している以外の弊社医療用医薬品の情報をお求めの方は、弊社MR、またはくすり相談窓口までお問い合わせください。

・このサイトに掲載している情報は、弊社医療用医薬品を適正にご使用いただくためのものであり、広告を目的とするものではありません。

・日本国内の医療関係者(医師、薬剤師等)を対象としております。
国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承ください。

・このサイトで提供している以外の弊社医療用医薬品の情報をお求めの方は、弊社MR、またはくすり相談窓口までお問い合わせください。

30回目終了後、とのことで、パニック発作もコントロールできていました。

第19回SST
課題:一般会話 相手 N医師
「今週の柔道で、相手に技を掛けて投げる体験をした。言葉では表せないが、頭がスカッとしてとても気持ちが良かった。仕事もいざ辞めると思うと色々考え葛藤している。今まで一所懸命に働いて来たので、もうしばらく休んで何もせずのんびり過ごしていいでしょうか?」など話される。

【8ヶ月後:外来診察にて】
「体が動かない。会社の事を思い出すと気分が落ち込み死にたくなる。
布団から起き上がれない」と訴え、抑うつ状態を呈している。
処方
レクサプロ(10mg)1錠 1日1回 夕食後
以後同処方継続した。

分かっていないことも多いのですが、がもっとも理解しやすく一般的です。

第16回SST(自己開示)
課題:苦しかったこと 相手 N医師
「この一週間は苦しかった。職場での嫌な事も思い出した。この20年間、今の職場で大卒の人達に負けまいと必死に働いて本当に辛かった。この先治療としてどのような段階に進むのか気になる。」と話される。
N医師のアドバイス;「単純なうつではなく、PTSD的要素があるので、苦手な上司との関係をどうして行くか、復職に向けて考えて行きましょう。」


・トフラニール
・アナフラニール
・ノリトレン
・アモキサン

・パキシル
・レクサプロ
・ルボックス・デプロメール(SSRI)

の働きをシンプルに強めます。レクサプロの作用の特徴として、が挙げられます。

副作用として眠気が強く出る薬の代表例は、NaSSAのリフレックスや三環系のトリプタノールです。

副作用について正しく理解していただき、レクサプサの良い面を治療につなげていきましょう。


それ以外に、なかなか相談しづらいために我慢されている方が多い副作用が、

抗うつ剤といわれると強いお薬のように感じてしまう方も少なくなく、副作用についての心構えがないと、怖くなってしまってお薬を続けられなくなってしまうこともあります。

ですから、セロトニンが過剰に作用してしまって、副作用となるのです。

これらの薬を服用する際は、車の運転などに注意をしなくてはいけません。ただし、逆に不眠の症状が出ている方には、飲み方次第で症状の改善にもつなげることができます。

そしてお薬の血中濃度は、飲み続けていくことで安定していきます。

モノアミンとは、脳内の神経伝達物質になります。神経細胞と神経細胞の間を橋渡しをする物質で、情報を伝える働きがあります。

それではレクサプロは、抗うつ剤の中でどういった効果の位置づけなのでしょうか。

第15回SST
課題:苦手な人への対応 相手 N医師
職場の上司について話す。「ペアで10数年一緒に働いて来たが、考え方が全く合わず、顔を見るのも嫌。配転は出来ないが、ペアにもう一人いれて3人体制にする事は可能と会社から言われている」と話される。
N医師のアドバイス;「それは問題解決の糸口になるかもしれない」
本人の感想;「話を聞いて貰い安心した」と話される。

※抗うつ剤としての効果や作用メカニズムを知りたい方は、『』をお読みください。

今回紹介した薬の中でも特徴的なのは、三環系の4つの薬です。眠気がやや強くでますが、レム睡眠の減少させる効果があります。

胃腸が動いてしまうことが多く、です。その一方で、便秘になることもあります。

第25回SST
課題:一般会話 相手 S医師
「オリンピックを見て自分は小さい事で落ち込んでいると思った。オリンピック選手は一体どんな精神の持ち主かと思う」と話される。
S医師のアドバイス;「長期目標を決めるのは誰でも難しい。まずは短期目標をこなし、そのうち長期目標が見えてくるのではないでしょうか」

このためレクサプロで胃腸症状が認められた場合の対処法としては、

眠気は、精神症状によっても起こることがあります。精神症状とは、不安、抑うつ、不眠、食欲不振、意欲低下などの症状です。

〒700-0907岡山市北区下石井2-1-18OGW岡山下石井ビル2階

【当院初診6ヶ月後(第12~15回SSTの期間)】
レクサプロからトレドミンへの処方変更が行われ、
トレドミン100mgでひどい嘔吐出現。総合病院救急受診となる。

SSRIのジェイゾロフトやパキシルは性機能障害が多いですが、と報告されています。

睡眠障害も、精神疾患をお持ちの方の症状のひとつとしてよく見られます。例えばうつ病では、夜中に何度も目覚める、寝つきが悪くなかなか眠れない、などの症状がよくみられます。

※抗うつ剤についての副作用を比較したい方は、『』をお読みください。

うつ病は、精神症状及び身体症状のため、生活の質(Quality of Life)の低下をきたす疾患です。うつ病患者の多くは気分や意欲の低下と集中困難などにより家事や仕事などの日常生活に支障をきたし、重症例では休職や失職につながり、経済的な困窮に陥ることも問題となっています。これに対して、適切にうつ病治療を行うことにより、治療早期に寛解を得ること、回復までの時間の短縮、再発リスクを抑えることができるとも言われています。

〒700-0907岡山市北区下石井2-1-18OGW岡山下石井ビル2階

第13回SST
課題:一般会話 相手 S医師
「薬が変わり、まだ慣れないのか調子があまり良くない。先週は夫の話をしたが、今週は夫と口論した。今後も薬が変わると副作用があるのではと思い不安」と話される。

しかし「いい効果の他に、」と心配される方も多いのではないでしょうか?

第26回SST (自己変革)
課題:目標 相手 S医師
「前回SSTで人生の目標について話したが、その後具体的な目標について考えてみた。以前は美容師をしていたが、その資格と経験を生かして在宅美容サービスの仕事が出来るのではないかと思いついた。今は新たな人生が開けているような気がする。職場を円満退職する踏ん切りがついた。最初は西川病院に来るのも苦痛で嫌だった。SSTもパチパチと拍手をして、変な新興宗教みたいだと思っていた。今はSSTを含め西川病院では素晴らしい治療をしてやんさるよと色々な人に話している。自分は病気になって生まれ変われて良かった。病気になった事を感謝している」と話される。

最初は通い慣れたかかりつけ医でも構わない、というのもお伝えしたとおりです。

【初診1年後(第26回SSTの3ヵ月後)】
会社は円満退職し、福祉美容師の資格も取得して、情動も安定。見事に自己変革を遂げられた。

少しくらいなら、治療を受けなくても何とかなると考えるのかもしれません。

第12回SST(自己開示)
課題:主人の事 相手 N医師
「主人も人間関係が原因で精神科クリニックを受診していた。その時は自分も元気でうつ病の事が分からず、叱咤激励してしまった。今に思えば大変な逆療法で冷や汗ものだが、結果オーライで夫は立ち直り、人間関係も改善し、夫は成長した。」
N医師のアドバイス;「最近、心的外傷後成長という現象が注目されているけど、すごい事しましたね」と賞賛。

職場に迷惑をかけたくないビジネスパーソンがとってしまいがちな行動です。

このようなうつ病の治療薬として、海外でSSRIなどの新規抗うつ薬が1980年代から登場し、本邦のうつ病治療においても広く使用されています。その一方で、より高い寛解率の達成、効果発現までの時間の短縮、賦活化症候群や離脱症状の軽減など、抗うつ薬の解決すべき課題も残されています。
こうした状況から、本邦においても新たな抗うつ薬の開発が待ち望まれていました。

改めて、最初に受診したときの気持ちを思い出してほしいと思います。

診療のポイント
強烈な対人的ストレスによる「PTSD的要因があるうつ状態」は、薬物療法と休養だけでは改善は望めない。当院受診初期にリワークプログラム担当医が指摘した如く、1)職場環境が調整できるのか 2)自分が変わって適応していくのか 3)会社を辞めて再スタートするのか、この3者択一であろう。本症例では26回目のSSTで、「会社を辞めて再スタートをする」という結論に至った。SSTを重ねる中で「病気になって良かった」という自己肯定感を伴う「自己変革」が生じた。「自己変革」は、薬物療法や休養では得られない治療効果であり、集団力動が働くSST特有の回復到達点と言えよう。

つい受診を後回しにしてしまうのは、このダイエットの心理と同じです。

セロトニンの働きを強めることが、どのようにして効果につながるのかは、詳しくはわかっていません。