第3回 鼻炎薬はドーピング違反になってしまうから、花粉症は我慢?


「プソイドエフェドリン塩酸塩」は尿中濃度150μg/mLを超えた場合には、WADA(World Anti-Doping Agency)禁止表内のカテゴリー「競技会(時)に禁止される物質と方法」の禁止物質「S6興奮薬」の「特定物質」に該当します。


ドーピングとは · コントロール検査 · 事前申請 · リスト · 禁止リスト · 医療用使用 ..

この検定ラインは、プソイドエフェドリン塩酸塩240mg/日を服用した場合の検出量として設定されています。そのため、60mgのプソイドエフェドリン塩酸塩が含まれた錠剤3錠を“1日量”として1回で服用した場合は、アンチ・ドーピング規程の禁止ラインに達する可能性があります。つまりアスリートが競技会(時)前にディレグラ®を1日量服用すると、うっかりドーピングに値することになってしまうのです。アスリートに対しては避けるべき薬剤として、覚えておいてください。

「ディレグラ®」の成分にはドーピング禁止薬である「プソイドエフェドリン塩酸塩」が配合されているため、薬剤師から医師に疑義照会。医師からはアレルギー剤はすべて使用可能のはずと返答。

思いがけないうっかりドーピングや自分が処方した・選手に手渡した薬で選手がドーピング ..

クリニカル・トキシコロジスト、スポーツファーマシスト資格を有する薬剤師。
明治薬科大学卒業後、大学病院、中堅総合病院、保険薬局に勤務。
愛知県薬剤師会生涯学習部会所属。緩和医療薬学会評議員。金城学院大学薬学部研究員。
ICLSアシスタントインストラクター。

クリニカル・トキシコロジスト、スポーツファーマシスト資格を有する薬剤師。
明治薬科大学卒業後、大学病院、中堅総合病院、保険薬局に勤務。
愛知県薬剤師会生涯学習部会所属。緩和医療薬学会評議員。金城学院大学薬学部研究員。
ICLSアシスタントインストラクター。

今つらい花粉症、アスリートも使えるドーピング対応【市販薬5選】

この「プソイドエフェドリン塩酸塩」は、交感神経への刺激が原因となった脳卒中発現により、2000年11月に市場から姿を消した「塩酸フェニルプロパノール」の代替薬として現在多くのOTC風邪薬に配合されています。
この薬剤が配合された医療医薬品が、「フェキソフェナジン塩酸30mg+塩酸プソイドエフェドリン60mg/錠(ディレグラ®)製剤」。2013年2月に、非常に稀ながらOTC医薬品成分から医療医薬品にも配合され、誕生しました。

この利用条件は、日本法を準拠法とし、それに基づいて解釈されるものとします。この利用条件に関わるすべての紛争については、東京地方裁判所を第一審の専属的管轄裁判所とするものとします。

[PDF] アスリートのためのアンチ・ドーピング使用可能薬リスト

この利用条件は、日本法を準拠法とし、それに基づいて解釈されるものとします。この利用条件に関わるすべての紛争については、東京地方裁判所を第一審の専属的管轄裁判所とするものとします。

検索結果は、薬の使用の適否を判断するものではありません。
薬を使用する際は、必ず医師や薬剤師、各競技団体等にご相談ください。